便秘症
- 東洋はりきゅう院・梅島
- 2023年5月16日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年6月2日
皆さんこんにちは!
今回は『便秘』についてのお話です。
私が施術を行う上で、『便通』は問診の際に必ず質問することの一つです。
ただこの質問をすると大抵の返答は、「問題ない」です。
決して、嘘をついているわけではないでしょうし、本当に正常の場合もあります。
しかし、多くの患者さんは、異常があってもそれが日常になってしまっているため、それが自分の正常だと勘違いしてしまっているのです。
なので、、、
まずは、正常なうんちってどんなものなのか???
それは、腰掛て数秒、力を入れずに「スルっ」と出るのが理想。
「ウゥ~~~」っと声が出るほど「いきん」だり、便座の上で身体を前後にゆすりながら「きばる」ように、顔を赤くして無理に出すようなものでは無いそうです。
そして、「あまり臭くない」「便器にベトっとこびり付かない」「便器に沈まずぽっかり浮く」「すっきり感がある」などがあげられます。
匂いに関しては、臭すぎるのも、無臭なのも良くないと言われています。嗅覚も人それぞれなので、難しいですが、、、
色は、黄土色や薄茶色~茶色が良いうんちとされています。白黒は病院で検査を受けてください。
形は、表現が難しいですが、バナナのような形でしょうか。コロコロしていたり、泥状、びちゃびちゃなどは良くないですね。スルッと1本が良い感じです。
さて、それではここからは、東洋医学的なお話をしていきます。
まず、東洋医学の見方で便秘を分類をしていきます。
①胃腸が熱を持っているもの。
辛い物の食べ過ぎや偏食などで、胃腸が乾燥して熱くなる(燥熱)状態など。
②気血が不足しているもの。
病後や出産後などで、気血が不足している状態など。
③冷えているもの。
虚弱な人や老人で、腎の陽気が少ないと、身体を温める機能(温煦機能)が低下し身体が冷 えている状態など。
簡単にまとめると、
熱がこもっている人は、『硬い・濃い・臭い』などです。
冷えている人は、『硬い・薄い・無臭』などです。
気血が不足している人は、『出すのに時間がかかる・力が必要』などです。
これらをもとに、自分自身のうんちを観察してみてください。
さて、様々な便通が分かったところで、便秘に悩んでいる方にどのような施術を行うのか、、、
当院では、やはり『はり』『きゅう』『フットケア』です。
はり・・・症状に合わせてツボを選び、気血の流れを改善。熱を取ったり、気血を補ったりします。
きゅう・・・気血・陽気を補います。さらに冷えを取り温め、こもっている熱は取り除きま す。(意外と万能なのです!)
フットケア・・・足裏にある反射区を使って内臓を活性化し、腸本来の動きを取り戻します。
こういった施術をすることで、今まで何をやっても効果がなかった辛い便秘が少しずつ緩和していくでしょう!
現在、今まで何を試しても改善はその時だけで、出ないときは1週間も出ないときがあるほどの便秘があった、80代女性を施術していますが、3~5回やってうんちが出るようになってきました!
あとは定着させつつ、良いうんちにしていきたいところです。
また症状は違うけど、施術を始めてから便通が良くなった気がするという声も多数いただいています。
うんちは、身体の状態を表してくれます。
たかがうんちではなく、体調を整え良いうんちにしていきましょう!!!
もちろん、便秘以外にも便通での異常(軟便や残便感、ころころ便など)や不安があれば何なりとご相談ください!
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