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冬の養生は閉蔵の季節に 立冬から冬至におすすめの薬膳と食材|東洋はりきゅう院・梅島

3 分前
読了時間: 7分

皆さんこんにちは!


冷え込む朝は起きづらく、夕方には疲れを感じる。首や肩がこわばり、足先が冷たく感じる。冬の入口には、こうした変化を感じる方もいます。


東洋医学では、冬は「閉蔵」の季節。春や夏のように外へ発散するのではなく、体の内側を整え、春に向けて備える時期と考えます。とくに立冬から冬至にかけては、日照時間が短くなり、冷えが深まり、体も心も内向きになりやすい頃。無理に活動量を増やすより、温める、休む、補うことが冬の養生の基本になります。

また冬は「腎」と関係が深い季節です。五行では、腎は「水」に属し、冬の気候である「寒」、色では「黒」、感覚器では「耳」、身体の働きでは「髪」と結びつけて考えます。また、味は「鹹(塩味)」、食材では「豚肉」などが関連づけられます。

こうした関係を考えながら、冬の養生を見ていきましょう。


この記事では、立冬から冬至までの過ごし方と、家庭で取り入れやすい薬膳の考え方や食材を紹介します。東洋はりきゅう院・梅島での冬のケアにもつながる内容です。


俯瞰で見た冬の薬膳食材が木の器に並んでいます
黒豆、くるみ、山芋、生姜などは冬の養生に使いやすい食材です。

閉蔵の季節


「閉蔵」とは、外へ広げる力をおさめ、内側に大切なものを蓄えるという意味です。


冬の自然を見るとわかりやすいです。木々は葉を落とし、動物は活動を減らし、土の中では春に向けた準備が進みます。人の体も同じように、冷えから身を守り、消耗を減らすことが大切になります。


冬に意識したい養生は、次のようなものです。


  • 夜更かしを控え、睡眠時間を確保する

  • 首、腰、足首を冷やしすぎない

  • 汗をかきすぎる運動を避ける

  • 温かい食事を中心にする

  • 予定を詰め込みすぎない

  • 胃腸に負担をかけない


冬は「頑張って整える」より、消耗を減らして回復する季節です。


忙しい日が続くと、体は冷えやこり、眠りの浅さ、胃腸の重さとしてサインを出します。早めに気づいて整えることが、冬を健やかに過ごす近道です。


立冬から冬至は冷えをため込まないことが大切です


立冬は、暦の上で冬が始まる頃です。今年は11月7日にあたり、朝晩の冷えがはっきりしてきます。


冬至は、今年12月22日です。一年の中で昼がもっとも短く、夜がもっとも長くなる日として知られています。東洋医学的にも、陰が極まり、そこから陽が少しずつ戻る節目と考えられます。


立冬の時期は、気温の低下に体がまだ慣れていません。昼間は暖かくても、朝晩に冷え込むため、服装や食事の油断が不調につながりやすくなります。


とくに注意したいのは、次の部位です。


首を冷やさない


首の後ろを冷やさないよう、マフラーやネックウォーマーで保温する工夫もあります。肩こりや頭の重だるさが続く場合は、医療機関への相談も検討してください。


腰を冷やさない


腰まわりは、腹巻きなどで無理なく保温する工夫ができます。カイロを使う場合は低温やけどに注意しましょう。


足首を冷やさない


足首に冷えを感じる場合は、無理のない範囲で保温しましょう。靴下を重ねるだけでなく、ふくらはぎを軽く動かすことも大切です。


湯船につかる場合は、ぬるめのお湯を選ぶなど、無理のない入浴を心がけましょう。入浴後に眠気を感じる人もいます。


冬の薬膳は、東洋医学の考え方を取り入れた食事です


薬膳では、季節や体質に合わせて食材を選びます。冬は、体を冷やしすぎないよう工夫し、東洋医学で「腎」と関係づけられる食材を取り入れる考え方があります。


難しく考える必要はありません。毎日の味噌汁、鍋、煮物、スープに少し足すだけでも十分です。


黒い食材を取り入れる


東洋医学では、冬と腎は「黒」と関係が深いとされます。黒い食材は、冬の養生に取り入れやすいものが多くあります。


おすすめは次の食材です。


  • 黒豆

  • 黒ごま

  • ひじき

  • 昆布

  • きくらげ

  • 黒米


黒豆は煮豆だけでなく、ご飯に混ぜても使えます。黒ごまは、和え物や味噌汁、豆腐、ヨーグルトに少量かけると続けやすいです。


ひじきや昆布はミネラルを含む食材として知られています。食べすぎず、普段の副菜として取り入れるのがよいでしょう。


体を温める食材を使う


寒い時期は、体を冷やすものを減らし、温める食材を選びます。


家庭で使いやすいものは次の通りです。


  • 生姜

  • ねぎ

  • にんにく

  • にら

  • 豚肉

  • えび

  • くるみ

  • シナモン


生姜

料理の風味づけに使いやすい食材です。味噌汁、スープ、鍋、煮魚に加えると、香りもよくなります。


くるみ

腎を補う食材として薬膳でよく使われます。食べすぎると胃もたれすることがあるため、少量をよく噛んで食べるのがおすすめです。


シナモンやにんにく

香りや風味を加えやすい食材です。のぼせやすい人、口内炎ができやすい人、胃が弱い人は控えめにしましょう。


胃腸を守る食材を忘れない


冬は温めることが大切ですが、濃い味や脂っこいものが続くと胃腸に負担がかかります。薬膳では、食べたものを消化し、体の力に変える胃腸の働きも重視します。


おすすめは次の食材です。


  • 山芋

  • 大根

  • かぶ

  • れんこん

  • 白菜

  • 里芋

  • きのこ類

  • 米


山芋

滋養のある食材として、冬の食卓に向いています。すりおろして食べるだけでなく、加熱して煮物や味噌汁に入れてもおいしく食べられます。


大根やかぶ

胃腸を助けながら食事を軽くしてくれます。鍋や煮物にすると、冷えが気になる時期にも取り入れやすくなります。


目線の高さで見た温かい鍋料理から湯気が立っています
冬の食事は、温かく消化しやすい料理を中心にすると続けやすくなります。

立冬から冬至におすすめの簡単薬膳


毎日の食事に取り入れやすい組み合わせを紹介します。特別な材料をそろえなくても、身近な食材で冬の養生は始められます。


料理

使う食材

期待できる養生の方向

黒豆ごはん

黒豆、米、少量の塩

腎を補い、冬の体づくりを支える

生姜入り味噌汁

生姜、ねぎ、大根、豆腐

冷えをやわらげ、胃腸を温める

山芋と鶏肉のスープ

山芋、鶏肉、きのこ

疲れを感じるときの食事に取り入れやすい

くるみ黒ごま和え

くるみ、黒ごま、青菜

薬膳の考え方で、冬の食事に取り入れられる

れんこんの煮物

れんこん、人参、昆布

冬の副菜として取り入れやすい


食材の働きは、体質や体調によって感じ方が変わります。冷えが強い人にはよい食材でも、のぼせがある人には合わないことがあります。


薬膳は「たくさん食べればよい」ものではありません。今の体に合う量を、無理なく続けることが大切です。


今回紹介している食材なども、東洋医学における五行や薬膳の考え方です。

科学的に証明はされていないものもありますし、食べれば病気が治るという意味でもありません。冬の養生として取り入れられてきたものです。

塩分の摂りすぎなどに注意しながら、温かくバランスのよい食事を心がけましょう。


冬の不調には食事とはりきゅうを組み合わせます


食事や生活を整えても、冷えやこり、疲れが抜けにくいことがあります。そんな時は、はりきゅうで体のめぐりを整える方法も選択肢になります。


東洋医学では、冬の不調を体全体のバランスから見ます。


たとえば、同じ「冷え」でも原因は一つではありません。


  • 手足が冷える

  • お腹が冷える

  • 腰から下が冷える

  • 冷えるのに顔はのぼせる

  • 疲れると冷えが強くなる

  • ストレスで肩や背中がこわばる


東洋はりきゅう院・梅島では、こうした状態を丁寧に確認しながら、その人に合った施術を考えています。はりやお灸について、冷え、こり、疲労感、眠りの浅さなどを相談される方もいます。ただし、症状が続く場合や強い症状がある場合は、医療機関への相談も大切です。


冬の過ごし方によっては、春先に疲れを感じる方もいます。体が冷え切る前に、早めに整えることをおすすめします。


冬の養生は小さな習慣から始まります


立冬から冬至にかけては、冬の体へ切り替わる大切な時期です。閉蔵の季節には、外へ向かって無理を重ねるより、内側を守り、温め、蓄えることを意識しましょう。


今日からできることは、とてもシンプルです。


  • 首、腰、足首を冷やしすぎない

  • 温かい汁物を一日一回はとる

  • 黒いもの・旬のもの・温めるものなどを食卓に加える

  • 夜更かしを減らす

  • 疲れを感じたら早めに休む


冬の養生は、特別なことを増やすより、体を消耗させる習慣を少し減らすところから始まります。


冷えやこり、疲れやすさ、眠りの浅さが続く時は、自分だけで抱え込まず、体の状態を一度見直してみてください。東洋はりきゅう院・梅島では、冬を健やかに過ごすための体づくりを、東洋医学の視点からお手伝いします。



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