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秋から冬へ。陰陽と「収斂・閉蔵」から考える季節の養生

2 分前
読了時間: 5分

皆さんこんにちは!


秋が深まり、冬へと向かうこの時期。朝晩の冷え込みが強まり、日が暮れるのも早くなってきました。

東洋医学では、自然界の変化と人の身体は関係し合っていると考えます。

その基本となるのが「陰陽(いんよう)」という考え方です。

また、秋には「収斂(しゅうれん)」、冬には「閉蔵(へいぞう)」という、季節の特徴を表す言葉があります。

今回は、陰陽と五行色体表を交えながら、秋から冬にかけての身体の変化と養生についてお話ししたいと思います。


1.東洋医学の基本「陰陽」とは?

東洋医学では、自然界や身体のさまざまな性質を「陰」と「陽」という二つの側面から考えます。

例えば、

  • 陽:温かさ、明るさ、活動、外へ向かう働き

  • 陰:冷たさ、暗さ、静けさ、内へ向かう働き

陰と陽は、どちらか一方が多ければ良いというものではありません。互いにバランスを保ちながら、変化していくものです。

日中(陽)に活動したら、夜(陰)は休む。身体を動かしたら、身体を休める。

私たちの生活にも、陰と陽の両方があります。

季節の変化も、この陰陽の考え方から捉えることができます。

2.五行色体表から見る秋と冬

東洋医学には、自然界や身体・生理病理を「木・火・土・金・水」の五つに分類して考える「五行」という考え方があります。

五行色体表は、季節や五気、五色、五臓などの関係をまとめたものです。

秋は「金」、冬は「水」に分類されます。

秋は「肺」、冬は「腎」と関係づけて考えられます。

また、秋は乾燥に関係する「燥」、冬は寒さに関係する「寒」と結びつけられます。

五行色体表は、単なる表でなく身体を診る(施術)するうえで非常に重要なものです。

患者さん自身も、表を見て自然界の変化と身体の関係を考え、出ている症状や季節に応じた養生を考える手がかりになります。

こちらでも色体表について書いてます。

3.秋の養生「収斂」とは?

秋の特徴を表す言葉に「収斂」があります。

収斂とは、広がっていたものを収め、引き締めていくことです。

春から夏にかけて、自然界では草木が芽吹き、枝葉を広げて成長します。

秋になると、その成長は落ち着き、実りを迎え、冬に向けて少しずつ収める方向へと変わっていきます。

東洋医学では、このような秋の働きを「収斂」として捉えます。

実りの秋・食欲の秋という言葉があるように、しっかり食べて冬に備えて蓄えましょう!

養生法(例)

  • 忙しい毎日の中でも休息の時間を確保する

  • 夜更かしを控え、生活リズムを整える

  • 乾燥しやすい時期なので、肌や喉の潤いに気を配る

  • 最低最高気温を見ながら服装や食事を気にしましょう

こうした日々の積み重ねが、秋の養生につながります。

4.冬の養生「閉蔵」とは?

冬の特徴を表す言葉が「閉蔵」です。

閉蔵とは、閉じて蓄え、内に保つことを意味します。

自然界では、冬になると草木の成長が落ち着き、動物も活動を控えるなど、外へ向かう動きが少なくなります。

東洋医学の古典『黄帝内経』の「四気調神大論」でも、冬は「閉蔵」の季節として説明されています。

冬は、外へ盛んに発散するよりも内に閉じ込め、静かに過ごすことを大切にする季節です。

日常生活では、次のようなことを意識してみましょう。

  • 睡眠を十分に取り、疲れをため込まない

  • 寒さに合わせて衣服を調整し、身体を冷やしすぎない

  • 無理を重ねず、ハードな運動も避ける

  • 温かい食事を取り、規則正しい生活を心がける

冬だからといって、動かずに過ごせばよいということではありません。

適度に身体を動かしながら、休息とのバランスを取ることが大切です。

5.秋の「収斂」から冬の「閉蔵」へ

秋の収斂と冬の閉蔵は、季節の移り変わりの中でつながっています。

秋は、夏に外へ広がっていたものを少しずつ収める時期。

冬は、収めたものを内に保ち、蓄える時期。

陰陽の視点から見ると、秋から冬にかけては、陽が盛んな状態から陰が強まる方向へと移っていきます。

自然界が外へ向かう活動を落ち着かせていくように、私たちも季節に合わせて生活を見直してみましょう。

活動する時間と休む時間。身体を動かすことと、疲れを回復させること。

その両方を大切にすることが、季節に合わせた養生につながります。


余談ですが、陰が最も極まる「冬至」。昔から「南瓜(かぼちゃ)」が食べられてきました。

なぜ、かぼちゃなのか…

実は南瓜は、南(夏)の食材ですが、温性、身体を温める食材です。

なので、冬の寒く身体が冷えるときに、夏の陽気をたっぷり吸って育った南瓜を食べます。皆さん、冬至には南瓜を食べて、身体を温め陽(春)に向けての一陽にしましょう。

因みに、冬瓜は寒性、身体を冷やす食材で夏~初秋に食べると良い食材です。

不思議ですね~~~。

6.東洋はりきゅう院・梅島が大切にしていること

東洋医学では、身体を部分だけで捉えるのではなく、全体の状態やバランスを考えます。

同じ肩こりや腰の重さでも、冷えを感じる方、疲れが強い方、熱感が気になる方など、身体の状態は一人ひとり異なります。

当院では、東洋医学を基本に、必要に応じて西洋医学的な視点も取り入れながら、お一人おひとりの身体の状態を確認して施術を行っています。

鍼やお灸を中心に、その日の状態に合わせた施術を考えていきます。

秋冬は「肩や腰がこわばりやすい」「冷えが気になり始めた」「疲れが抜けにくい」「神経痛(手足がしびれる)」

そんな身体の変化が出やすくなります。

気になる方は我慢しすぎず、ご自身の身体を見直すきっかけにしてみてください。

まとめ|自然の変化に合わせて身体を整える

秋は「収斂」。広がっていたものを収め、冬へ向けて蓄え整えていく時期。

冬は「閉蔵」。蓄えたものを内に閉じ込め、陽気を発散しすぎずに過ごす時期。

そして、こうした季節の変化を考える基本となるのが、陰陽の考え方です。

十分な休息を取ること。身体を冷やしすぎないこと。食事や生活リズムを整えること。

まずは、四季のリズム、性質を知り、毎日の暮らしの中でできることから始めてみましょう。

秋から冬へと移り変わるこの時期、ご自身の身体の変化にも目を向けながら、無理のない養生を心がけてみてください。


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